クボマサヒコイラストレーションブログ
by enomushi
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次は〜板宿〜!板宿〜♪
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阪急武庫之荘駅から神戸方面行き普通に乗り、西宮北口で特急須磨浦公園行きに乗り換え、蛇行する線路のその先をひたすら見つめているやや緊張した面持ちの少年が向かう目的地は「板宿」の駅。子供一人で出かけるのはめちゃくちゃ不安だったけど、大好きな従兄弟達の家に遊びに行けるうれしさに比べればそんな不安などちっぽけなものだった。目的の駅を乗り過ごさないように、注意深く耳を澄ませ「次は板宿〜♪」という車内アナウンスが流れるのを指折り数えていた。板宿駅を降り立ってからは、商店街を山側に抜け、細い路地をいくつか曲がってようやくたどりついた家のドアを開けると「おお〜!マサヒコー!!こんな遠いとこよく子供だけでこれたなー!えらかったなー!」とおおげさにほめてくれるおっちゃんの大きな声がとてもうれしかった。なんだか偉くなったような気がした。ひさしぶりに会う従兄弟達の笑顔が妙に照れくさかったのを思い出す。おっちゃんが単車で尼崎まで迎えに来てくれたこともあったなぁ。単車に乗せてもらうのは初めてで怖かったのでおっちゃんに必死にしがみついてたっけな。僕を心配して「しっかりつかまっときやぁ!」「「寝たらあかんでぇ!」「しんどないかぁ?」「もうちょっとのしんぼうやでぇ!」と何度も声をかけてくれた。親父とは少し違ったカルチャーを教えてくれる大好きなおじさんだった。もう40年以上も前の話だ。それぞれが独立してからはめったに会う事はなくなったけど、従兄弟達と過ごした日々は、色褪せない少年時代の思い出としてしっかりと心に刻まれている。そのおっちゃんが余命1週間と告げられたと聞き、今度の土曜日に会いに行こうねとおふくろと話していたのだけど、その一日前の金曜日に旅立って行かれた。告別の時、孫を代表するA君がおじいちゃんであるおっちゃんとの思い出を語る内容は、まさしく僕が子供のときに従兄弟達と過ごした風景とそのまま重なりやがて涙でぼやけた。集まった従兄弟達一男三女と配偶者とその子供(孫)たち、ひ孫までを合わせると総勢18名。さぞかしにぎやかな老後だったことだろう。おつかれさまでした。板宿のおっちゃん!楽しい思い出をくれてありがとう。
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by enomushi | 2010-04-04 17:21 | 雑記帳 | Trackback | Comments(2)
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Commented by to-shim3 at 2010-04-08 14:56
かけがえのないものってこういうことですよね。
どんなにお金を積んだって手に入れられない宝物。
エピソードのひとつひとつがとてつもない美しさです。
まちがいなくクボさんの人柄を作ってくれた人たちのお一人ですね。
Commented by enomushi at 2010-04-12 22:51
to-shim3さんも
亡くなったおじさんみたいに大げさにほめてくれるから
なんだか偉くなった気がします。
ふふふ。
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